<Header>
<Author: 杜甫>
<Title: 九日藍田崔氏莊>
<Format: 格式不明>
<Year: 1965>
<BookName: 唐詩選　下>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 九日（きうじつ）藍田（らんでん）崔氏（さいし）莊（さう）>
<BookPage: 115>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
老去悲秋強自寬，
興來今日盡君歡。
羞將短髮還吹帽，
笑倩旁人爲正冠。
藍水遠從千澗落，
玉山高並兩峰寒。
明年此會知誰健，
醉把茱萸子細看。
<End Poem>
<Translation>
老いゆく身の上に秋はことのほかものがなしいけれど、しいて氣をとりなおし、心をゆったりしようとつとめるのだ。今日は興がわくまま君のもてなしを受けて十分歡をつくした。あ、風に吹かれて冠が落っこちそうになった。髪の薄くなった頭がはずかしいわい。むかし晉の孟嘉が重陽の宴に帽子を吹き落とされても平氣の平座、かえって男をあげた風流な故事など、とんでもない。われながらおかしくなって笑いながら、わきにいる人に頼んで冠をまっすぐに直してもらった。
かなたに目をはせると、藍田の川が遠くからたくさんの谷間をめぐって流れ落ちてくるのが見え、有名な玉山は二つの峯をそびえさせてさむざむとした感じだね。來年の重陽には、この會合につらなる人々のうち、誰が元氣でいられることやら。これを身におびていれば長壽だという傳説の茱萸の枝をとりあげて、つくづくと眺めながら老人の身のゆくすえを考えさせられたよ。
<End Translation>
<Formatted Translation>
老いゆく身の上に秋はことのほかものがなしいけれど、しいて氣をとりなおし、心をゆったりしようとつとめるのだ。
今日は興がわくまま君のもてなしを受けて十分歡をつくした。あ、風に吹かれて冠が落っこちそうになった。髪の薄くなった頭がはずかしいわい。
むかし晉の孟嘉が重陽の宴に帽子を吹き落とされても平氣の平座、かえって男をあげた風流な故事など、とんでもない。われながらおかしくなって笑いながら、わきにいる人に頼んで冠をまっすぐに直してもらった。
かなたに目をはせると、藍田の川が遠くからたくさんの谷間をめぐって流れ落ちてくるのが見え、
有名な玉山は二つの峯をそびえさせてさむざむとした感じだね。來年の重陽には、この會合につらなる人々のうち、誰が元氣でいられることやら。
これを身におびていれば長壽だという傳説の茱萸の枝をとりあげて、つくづくと眺めながら老人の身のゆくすえを考えさせられたよ。
<End Formatted Translation>